ホームプレス 建物管理 ≫ 2017年10月

省エネ性能向上の具体策

一級建築士
高貝 英雄

 

今年4月「建築物省エネ法」が施行されました。これは自動車や家電同様、建物の省エネ性能が消費者から分かる様にする法制度であり、既存建物を改修して基準をクリアした場合の表示制度も設けられています。また中規模で床面積が300㎡(2DKタイプ7~8戸のアパート)以上の新築・増改築で省エネ計画の届出が必要となります。賃貸住宅でも省エネ性能が比較・選択される時代が到来しつつあります。

住宅の省エネ対策

住宅の省エネ性能向上には①建物と②設備の2基準があります。これらについて物件の現状を踏まえ、費用対効果の高い対策を組み合わせる必要があります。
①外皮性能とは 建物の外壁・窓・屋根・床下等の断熱性能を計る省エネ基準です。建物の省エネ性能はこの向上がポイントになります。

外装の断熱改修

充填断熱工法 硬質ウレタン等断熱材を建物内側から柱間に直接吹付ける工法で部屋ごとの改修が可能です。費用の目安は1㎡当たり2,500円内外(ボード等別途)。
外張断熱工法 既存外装を断熱材と新規外装材で覆う工法。

屋根の断熱改修

遮熱塗料塗布 赤外線を反射し表面温度の上昇を抑える塗料を屋根に塗布する工法です。費用の目安は1㎡当たり2,500円内外。
屋根カバー工法 屋根全体の修繕が必要な場合、現状の屋根の上に断熱材入りの軽量金属製屋根を重ね葺きする工法です。既存屋根の撤去がいらず費用を抑えられます。費用の目安は1㎡当たり11,000円内外。

窓の断熱改修

内窓設置 断熱性能の高い樹脂性ペアガラスサッシを既存サッシの内側に増設する工法です。短時間で施工できる為入居中の賃貸住宅でも対応可能です(図1)。費用の目安は1室2か所120,000円内外(1,200mm×1,200mm引違い)。

 

②設備の省エネ化 白熱電球をLEDへ交換すると80%の消費電力を削減できます。エネルギー消費が多い照明やエアコン、給湯器等古い設備の交換で省エネ化を図ります。

まずはオーナー様のご自宅で、住宅の省エネ化効果を体感していただくことが第一と思います。その上で賃貸住宅では、建物毎に施工内容・順番を計画して入居者の負担が少ない施工を検討すると共に、入居希望者に選ばれる省エネ対策を実現することが重要です。
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